よ~ぐ見えでるわ!すごい!

私は自慢ではありませんが、暗記が苦手です。
こと野球に関しての記憶はとても悪いんです。

私の知り合いの指導者の方には、なんでそんなに覚えてるの?! ってぐらいに覚えている指導者の方がたくさんいます。
しかし、私は試合を見ていて「こうだ、ああだ」と思っても覚えていられません。

これでは誰かに「齋藤さん、あのチームについて教えてください」
と言われてもかっこ良く答えられそうにありません。

だから、相手チーム偵察表を作ってみたんです。
覚えるのが弱いなら記録するしかないんですね(笑)


で、先日知り合いの高校の監督さんに付いていって偵察表に記録させていただきました。
その後、自分の考え(見立て)が合っているかどうかを監督さんに確認したわけです。
思えば手伝いをしているだけの人間がちょっとずうずうしいですね(恥)

そして、その結果いただいた言葉が
よ~ぐ見えでるわ!すごい!
だったんです。
単純に大変うれしい思いです(ニコニコ)

lgi01a201310060200
私がなんでそんなことをしたのかということなんですが、以前私の知り合いの高校野球監督が対戦校Aのデータが欲しいというので、その前に対戦して敗れたチームBの監督に電話をし、対戦校Aのデータを教えていただだいたことから始まります。

その監督は茨城県では屈指の監督さん。
もちろん甲子園にも出場した経歴があります。

私の申し出に快くデータの提供をしていただいたわけですが、その電話での会話時間がなんと30分以上に及んだんです。

このバッターはこうでああで、盗塁の際にはこうでああで、ピッチャーはどうでこうで。
こと細かく教えていただきました。
そのほとんどは大会で対戦してのものなので、何かに記録したりしたものを伝えていただいたわけではありません。

この人はどんだけ知ってんだろ!!!

さらに、30分強が経過して最後に言った言葉が
他に知りたいことはありますか? でした。

いやあ、達人というのはどこまでも見る目が違います。
私はその野球を見る目の豊かさに驚いてしまいました。
もちろん試合はアドバイス通りに行って勝ちましたので私はその目の確かさにも驚かされたわけです。


私はその監督さんにあこがれていますので、自分がどの位野球を見れているか「あの監督さんみたいになりたいなあ」と思って先日チャレンジしてみたというわけです。


達人と素人は微差が大差
違いは一見なさそうですが、開いてみると大きく違います。
往々にして指導者の方々は自分がどれぐらい劣っているのかを虚勢でごまかしている部分があります。

指導者として、時にライバルや同業者との差がどれぐらいあるのか、プライドを捨てて何かの折に試してみることも必要かとおもいます。

而今